ヒノキ先輩の凱旋

目ヤニがとまらない。己の目だというのに感心するくらいの紡がれ方だ(蜘蛛の糸みたいな粘り気なので)。まつ毛が目ヤニでカチカチに固まってラクダのまつ毛のようだ。大久保佳代子さんから糖質・油分を70%カットした耳鼻咽喉科の先生に処方してもらった薬が効いてつかの間平和な日々を送っていたのに、強風のあの日を境にちいさな幸せはどこかに遠く吹き飛ばされ、また孤独で地味でわかりづらい戦いと向き合うことになってしまった。スギ様が舞台袖に引っ込んだと思ったらセンターの緞帳が左右に開いてヒノキ先輩が恭しく登場だ。うちのバイトくんが情報持ってるみたいだから聞いてみよう。ヒノキの花粉量、去年の何倍だっけ?「428倍す。」やめてよもう!巨大化ヒノキ先輩!!聞いただけで反射的に目をカイカイよ。コンタクトがある日突然見えなくなって、メガネにチェンジした後は、常に濃い目のなみだと共にあり。そしてそれは夜更けすぎに目ヤニにかわるだろう、むうう〜、ってばか。全然寝られねえっつううの。おまけに喉もやられて激烈いてえ。大久保カット先生によると、喉に直接着粉したアレルギー反応で腫れてんじゃないかなどど恐ろしいことをおっしゃる。肩から上で間断なく気になる部位が2箇所以上あったら働き方改革で家に帰っていいことになってなかったっけ?まだなってない。そうですか。鏡でメガネをはずして自分の目をマジマジ覗き込んでみるけど、これパグ犬の目だよ。白目部分はあくまで赤く、端っこのほうなんかブヨンってなってる。瞳は濁り、上下のまつ毛をつなぐ目ヤニの白い網は食虫花のごときおぞましさ。しかも寝てる間もコンコンと湧き出てくる勤労意欲の高さで、起きた時に目ヤニでマブタがガッチリ固まって目が開かないなんてこと、今までありました??寝てる間に誰かが俺の目にボンドを流し込んだと思ったもん。ということで、今はヒノキ先輩のステージが早く終わ了することを祈っております。「おわって」ウチワを心の中でぶんぶん振ってますよ。かーえーれ。(号泣中)

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有閑ソシオ