その頃にはもうそこそこな少年になっていたので、仮面ライダーアマゾンが出てきたときは「どうなっちゃってんだ」と思ったものだ。半裸でバイクの正義の味方より、裸にエプロンのほうがはるかに興味があった。それは今でもだ!!力を込めて言うところではなかった。
アマゾンの話だった。そこまでのライダーの流れをズパァンとぶったぎる造形、配色、素顔。愛しにくいライダー。石ノ森先生、やりゃあがったな、とその時は思った。
そして現在。Amazonの日常への入り込み方を見よ。石ノ森正太郎先生の未来を見通した慧眼に感服する。変身前の半裸の青年の姿は、外国から来て流通の在り方を丸裸にする、という寓意なのだろう。「アメトーーク」の仮面ライダー芸人の回でもたびたび取り上げられた「アマゾン、人間キライ、、、!!」というセリフも、店員と接触しなくとも在宅で品物を受け取れるビジネスモデルを象徴していたのではないか。ここまで予見していたとは石ノ森先生恐るべし、である。ちなみに、戦闘員たちが放つ叫び声「イーーーーッ!!」はeコマースのイーから来ている、という説はいま俺が唱えた。
そろそろ次あたり来ると思う。
仮面ライダーアマゾンプライムが。
頼んだら当日くるライダーが。それバイク便だ。
有閑ソシオ
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2018.03.14 12:49