福岡空港でアントニオ猪木を見た。
お土産売り場手前、保安検査場のところで猪木さんは立っていた。
いつものダークスーツ、白いシャツに闘魂カラーの真っ赤なマフラーのいでたちで、もうわかり易ーいカタチの猪木さんで。
福岡空港の中で一番人が行き交う場所だから、少し離れた場所にすぐ人垣ができて、多くの人たちがケータイのカメラで写真を撮り始める。それでもじっと猪木さんはじっと佇んでいる。
やっぱり身体はデカイ。身巾がすごい。業務用の冷蔵庫みたいだ。思った以上に顔もデカイ。有名なアゴも流石なものだ。遠巻きながら大勢の人たちに取り囲まれても猪木さんは一切動じることなく、そこにずっと立ち尽くしている。現役時代は360度をお客さんに毎日囲まれて見られ続けてた猪木さんのことだ。これくらいの人数じゃ視線のうちにも入らないだろう。
なぜなのかわからないが、猪木さんは長いことそこに立っている。
眼力の感じも含めて、
ハシビロコウに似てんな、
そう思った。
搭乗時間が近かったので、急いでお土産の買い物を済ませ、さて猪木さんの写真を撮ろう、と元の場所に猪木さんは既に立っていなかった。保安検査場を抜けた後も、もう猪木さんを見つけることはできなかった。
どうやら限定公開だったらしい。
ハシビロコウ同様に。
有閑ソシオ
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