すのぼうその後で

萎え場…
を今まさに去ろうとするバスの中です。
少し吹雪きはじめました。
はじめてのすのぼうは、結果から言うとそこそこ出来ました。怪我もしませんでした。なのでお見舞いは結構です。お見舞い金だけ当初の予定通りください。

嫌な記憶と共に彼の地を後にせず済んだのは「1時間だけ教えてもらおうよ。あたし払うから」と、インストラクターによる指導を決めてくれた妻のおかげです。
インストラクターのちえさんに種々のレクチャーを受けなければ、我々ふたりじゃブーツと板をつなげることすらままならなかったことでしょう。

しかしその妻は、今までほとんどのスポーツを迂回した青春を送ってきたため、あらゆるスポーツにまつわる小さな挫折を知らず、苗場のホテルが眼前に迫る緩斜面でそれを味わっていました。すのぼう初心あるあるの「立ち上がった途端なすすべなく高速で滑り出す病」から抜けられないようです。おしりを着いたまま動かない妻にしてなんとか近寄っていくと、彼女は真っ黒な瞳をして小さくこくこくと頷くのでした。

一夜明けた今朝、ホテルを発つ前にゴンドラを平服で観光乗りしました。ゴンドラは雪山をほぼ垂直に登って行きます。そしてゴンドラがUターンしても降りずにすのまま乗り続ける。復路はなかなか経験することのない絶景。往復券で1600円、これは楽しかった!
妻の瞳にもようやくひかりが戻ってきたのでした。

越後湯沢液で5種の利き酒500円を試して東京に帰ります。

さようなら、苗場。
しばらく来ない。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • ブラウン

    2018.02.28 01:37

    @alpacaorange意外なことにハマったみたいで「日帰りで行ってくる!」とか申しております
  • alpacaorange

    2018.02.27 00:49

    履いた途端急斜面…(遠い目) 私も来週雪山です。でも二足歩行(スキー)です。

有閑ソシオ